2011年11月11日金曜日

去勢

先日、鶴橋の駅前で日の丸を掲げながらマイクでがなり立てている連中がいた。「在日特権を許さない会」らしきメンバーのようである。
ばからしくて、その声にはまったく耳を傾けることはしなかったが、長引く不況による経済格差や震災・放射能等による閉塞状況などで直撃されている底辺層の不満・不安が背景にあるのだろう。
それをより社会構造的には底辺層にある民族的マイノリティに意図的にぶつけているようである。
日本だけの特殊な現象ではなくて、ドイツやフランスでも同様なことが起きているが、日本と決定的に違うのはカウンター勢力が必ず声と体で強力に「反撃」している。
日本は「反撃」が弱すぎるのである。
昨日から大阪府知事・市長選が本格的にスタートした。
私は「橋下」個人は大嫌いだが、某保守系の2大週刊誌が「同和・ヤクザ」の出自を前面に出して、彼に対するネガティブキャンペーンを繰り広げていることは許されることでない。
同様にそれに対する「反撃・反論」も弱すぎる気がしてならない。
「右」も「左」もなんか去勢されていているようで、その隙間を上記の「在特会」の輩が跋扈しているのかも知れない。

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