2011年11月25日金曜日

「ピンポン悲恋」

世界卓球大会で南北の男子ペアーが複式で優勝した。くじ引きによる偶然の結果で、そうなったらしいのだが、それでも嬉しい限りである。
 ちょうど20年前の1991年に千葉の幕張で世界卓球選手権が開催された。
 初の南北統一チームによる出場で、女子が競合中国を破り見事団体優勝したのだが、舞台裏ではさまざまなエピソードがあった。
 今は時効だからいえる話だが、当時取材メンバーであった私の後輩と当時韓国ナンバーワンの女子選手が恋に落ちた。
 約1月にわたる取材を通じて、お互いが強く惹かれたようである。
 彼女が日本で生活するか、後輩が韓国に行くかなどの問題やそれ以外の政治的背景があり、結局その選手は卓球界から身を引き、そして尼寺に数年引きこもり、「悲恋」に終わってしまった。
 これ以上詳しい話はできないが、それ以外にも「南北カップル」が誕生していて、「統一」するその日までと、その後10数年も「未婚」を通したカップルもいたらしい。
 私の後輩は結局、職を辞して他の女性と結婚した。
 このような「分断の悲劇」に終止符を打ちたい。

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