2011年1月14日金曜日

「祖国と母国とフットボール -ザイニチ・サッカー・アイデンティティ-」慎 武宏/著

 
朝鮮学校出身のJリーガーに焦点をあてて、彼らの苦悩と葛藤、そして挑戦を深く、鋭くえぐりだしたノンフィクションである。
 川崎フロンターレの鄭大世、ベガルタ仙台の梁勇基、コンサドーレ札幌の李漢宰、大宮アルディージャの安英学、ヴィッセル神戸の朴康造、昨季まで横浜FCでプレーした鄭容臺、ベルマーレ平塚の金永基、鄭大世の兄である鄭二世、京都サンガの金成勇、サンフレッチェ広島の李忠成というそうそうたるサッカーマン達が、韓国と朝鮮、そして日本という祖国と母国の国家代表となり、また目指している背景や家族、知人・先輩の精神世界が胸を打つ。
 この本を読んで決心したことがある。
 前回のブログで長男が某J1のジュニアユースに合格したことは述べたのだが、本人の希望通り4月に立ち上がる「新クラブチーム」に行かせることにした。
  最下位の4部リーグから、それも中1しかいないメンバーだけで、どのようなことになるのか全くわからず不安だらけだが、どちらに行くにせよ確約された将来などあり得ないのであれば、基本は「サッカーを楽しむこと」なので、それがそこでは実現できると信じた長男の選択を尊重することにした。
 

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