2011年2月3日木曜日

「異質」との共存

 博多で10年近く単身赴任をしている友人から連絡があり、数年ぶりに再会した。
 中国・韓国に近いこともあり、この数年は中国から不動産や土地関係の商談が急激していると言っていた。
 北海道の土地を中国人が買いあさっているとか、対馬にコリアタウンができつつあるので、外国人による土地購入を規制しろと声高に叫び始めているまたぞろの連中がいるが、数年前まで、アメリカの不動産を買いあさっていたのはどこのだれなのかということはすっかり忘れているらしい。
 土地の売買が活発化すれば税収も増えるだろうし、そこでチャイナタウンがもし形成されることがあっても、雇用が生じ、子どもも増えて、地域が活性化するだろうと思う。
 一方で治安が悪くなるという主張もあるが、戦後最大の外国人が居住するようになった日本が戦後最低の凶悪犯罪数という統計が出ている。
 どこの国でも政治が機能麻痺し、経済が行き詰り、社会が閉塞感で満ち溢れてくるとその矛先を外国人に向けていくことはよくあることだが、健全な市民社会はそのような勢力と拮抗する反作用の力も強い。日本はそれが弱すぎるような気がしてならない。
 
 
 
 

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