2011年2月8日火曜日

黒白灰色

 社会主義を今もって信奉している義父と激論した。
 私は「計画経済」を放棄し「市場経済」を導入した時点で社会主義が最も大切にしている「平等」を否定したことになるので、理念は素晴らしくても現実的意味をすでに失っていると主張したのだが、義父は「まだ社会主義も過度期でいつか資本主義より素晴らしい平等社会を実現するだろう」と思っているようである。
 どちらにせよ、現存の両体制は「平等」どころか「格差」ばっかりを生み出しており、その解消は程遠く、反対に拡大しているのが現実である。
 さすがにお酒が入っていたのでお互いボルテージが上がり、妻に太ももをおもいっきり抓られてようやくトーンダウンとなった。
 人間の根源的な欲求は「平等」より「自由」を求めたことの結果が、東西冷戦の終結となり、そして朝鮮半島の現状となって現れている。
 このことは私がもっとも尊敬する韓国の碩学である故イ・ヨンフィ教授の自叙伝で学ばせてもらった。
 年末に録画したサンデル教授の「白熱教室」をじっくり見て、相対立する概念や事象を哲学的に思考してみたい。
 

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