2010年11月27日土曜日

「ちちんぷぃぷぃ」

 先週から学校で取材が始まった。
 来週の木曜日に放映予定であるが、南北の緊張がまだおさまっていないので予定通りになるかどうか、少々不安である。
 生徒たちにも今回の事件をインタビューしていた。
 昨日は早速朝鮮中学校の生徒がつばを吐かれるという事件が起きたらしい。
 昔、電車の中で「チマチョゴリを引き裂く犯人をどうにか捕まえられないかな」と朝鮮語で友人と話をしていたら、たまたま前の席に韓国から来日された女性がおられ、「今、朝鮮学校の話をされてましたね」となり、会話をした。
 彼女は「この時代にチョゴリで学校に通うなんて古くさい」といったので、「そしたら今回事件も起きていることだし、脱いだほうがいいですか?」と問い返した。
 そしたら彼女は「学校制服としてのチョゴリ着用には反対だけど、チョゴリを着てそれに対して攻撃してくるなら、脱ぐべきではない」と毅然と述べたことが印象的であった。
 現在朝鮮学校の女生徒は通学時には普通のブレザーにスカート、そして学校内ではチョゴリに着替えていると聞いた。
 この「制服チョゴリ論争」は保護者の中でも熾烈な議論が巻き起こった。
 「民族の誇りで伝統だから」という人たちに対して「そしたら男子生徒や男教員もパジ・チョゴリを着ろ。女性だけに民族の誇りを強要するな」などの応酬が熾烈に繰り広げられたことが記憶に新しい。
 娘をもつ母親からしたら、帰宅するまで心配でたまったものではない。
 妻からは「毎日しわを伸ばすために新聞紙にくるんで、布団の下に敷いていた」と聞かされた。
 私は明確に反対である。なぜかというと「制服としては機能的でない」だけの理由である。
 夏は暑いし、成長期にある女性の胸を押さえつけるのもよくない。
 卒業式とかの記念行事に着ていけば十分であり、「民族の誇り」は外形的なものではない。

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