先日東京出張の際、「雪岳山死の彷徨」にもかかわらず、唯一山仲間としておつきあいくださる先輩に誘われ山梨県の「乾徳山」(2031m)に登った。
この山は20数年前、登山を本格的に始めるきっかけとなった「原点」である。
10数名の若者を中心に、夜行列車で到着して、明け方から雨の中を黙々と歩き、昼には登山口に戻り、そこで持参してきたカンテキ(七輪)で肉を食べ、その後塩山駅前の温泉に入った。
展望はほとんどなかったが、その時ベテランの先輩から聞かされた「なぜ山に登るのか」という話に魅了されてしまった。
その後は取り憑かれたように、北アルプスや南アルプス、劔岳など日本の屋根を歩き回った。
今改めて、「なぜ山に登るのか」と自問自答したら「すべての感覚が山に吸い取られ、心が裸になる快感を感じる」からとしかいいようがない。
冬山は一度死にかけたことがあるので、来年の春まで登山はお預けで、生駒あたりの低山ハイキングを楽しもう。
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