2011年6月13日月曜日

「統一」論議

 写真の討論会が名古屋であり、参加した。
 主催団体の「三千里鉄道」というNPO法人の理事長が学園の副理事長もされており、討論会終了後は「古希のお祝いと出版記念」も開催された。
 3時間にも及ぶ討論会では「朝鮮半島の統一と平和」がテーマであるが、10数年前までは韓国の独裁政治とアメリカが統一の阻害要因であったという主張が説得力をもっていた。
 しかしその阻害要因に変化が生じている気がしてならない。
 韓国は民主化と経済発展を成し遂げ、中国の台頭もありアジアにおけるアメリカ影響力が相対化されてきている。
 私にとって「祖国統一」とは国家とか体制を一つにするのではなく、南北民衆の自由往来が実現して、軍事的対立と衝突がなくなること、そして経済交流が活発化することである。
 そうすると、この3つの条件を受け入れることができなかったのは過去南側であったが、現在では北側である。やはりまずは金正日体制の変化なくして「統一」は前進しないし、南側に変化させるための戦略・戦術がないことも同時にその前進を妨げている。
 南北の現政権自体が「統一」の最大阻害要因というのが私の結論となった。

0 件のコメント:

コメントを投稿