2011年6月29日水曜日

「在日」から「在米」へ

 空港ロビーでは30年前に日本からアメリカに移住した義兄の友人が出迎えてくれた。
 現在は当然アメリカ市民権を取得しているが、「韓国籍」も放棄していないし、4年に1回は家族が住む日本に戻るので、「特別永住者」でもある。そして本籍は現在の北朝鮮地域である。
 ロスではChinese,korea,ヒスパニック、黒人とそれぞれがコミニティを形成していて、その最大勢力はコリアンであるが、最近はやはりチャイニーズとインドの勢いが凄いらしい。こういうところにも国力というか経済力が現れるのがおもしろい。
 ホテルのチェックインには時間が早いので、早速、海辺に連れて行ってもらった。桟橋で不思議と釣竿を垂れている人たちはヒスパニック系の人たちばかりで 、白人は砂浜で読書か、サーフィンを楽しんでいた。
 夕食ではUCLAにこの4月から1年間滞在することになった、同じく義兄の友人で、「在日2世」の客員教授夫婦と私の娘も合流して、興味深い話をいろいろと聞かされた。
 ここロスアンゼルスは数百年前まではメキシコ領であったので、サッカーの試合などがあると、ヒスパニック系の市民たちが大挙押し寄せ、総立ちで応援するらしい。「奪われた土地」へのうっ憤をサッカーで晴らしている。
 なにかそこにはサッカーの「日韓戦」に対する「在日」の思いと共通するものがあるのだろうか。
 さて、明日は娘がお世話になっているホストマザー宅を訪問して、ご挨拶をすることになったのだが、妻がおもむろに英会話の本をとりだしながら、ぶつぶつと呟きだした。

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