2011年6月11日土曜日

墓参り

 大阪の天王寺に「統國寺」という在日コリアンたちには慣れ親しんだお寺がある。
 
 住職も在日コリアンでそこに父と義母の墓があり、偶然にも6月は二人の命日なので昨日妻と墓参りをした。
 住職は政治と社会に対しても積極的に発言・行動される方で、境内にはドイツから運び込んだ「ベルリンの壁」まで展示している。
 ところで父は52歳で亡くなった。来年自分がその歳になるせいか、ようやく「死」というものが現実味を帯びてくるようである。「借金」と「女」で家族にとっては決していい父親ではなかったが、不思議と墓の前で手を合わせると「恨み節」は出てこず、感謝の気持ちがこみ上げてくる。
 自分も家族に感謝される父親なのかと自問自答してみたが、答えはやはり「No」だという気がする。しかし「死後」にはそう思われたい。
 
  

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