2011年9月14日水曜日

「脱北者」

 今月8日に北朝鮮を出発して韓国に行こうとした9名の男女と子どもが金沢港で身柄を拘束されたとのニュースが飛び込んできた。
今から17,8年ほど前になるが、冬の季節に北朝鮮漁船が敦賀港沖に漂流して現地に急遽派遣されたことがある。男性ばかり8名前後で、1ヶ月近く漂流していたようで、発見される数週間はほとんど飲まず食わずの状態で、船体の一部を剥がして暖をとっていたという。すぐに福井市内の病院に移され、治療を受け、1週間ほどで体調が回復した。
その後、話をいろいろと聞くことになったが非常に口が重い。しかたなく、一人一人を個別で聞いていると当初乗船していた人数が10数名だったということである。残りの数名はどうなったのかということだが、そこに話が至るとピタッと口を閉ざしてしまった。そこからは想像に任せるしかないのだが、無事この8名前後の船員たちは飛行機で帰国した。難破寸前の漁船は公海上で北朝鮮側に渡されて一件落着となったのだが、そのとき初めて海上保安庁の巡視船にも乗せてもらった。
拉致問題もなく、朝・日関係がまだのどかな時期の話であるが、今回はまだ食糧が残っていたと聞いてほっとした。

1 件のコメント:

  1.  あの時、敦賀のトンネル温泉で君とニアミスしていたとはw俺は極寒の日本海で海上保安庁のパトロール船に対峙し「某将軍の歌」を拡声器で鳴らし漁船に乗り込んでいた。

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