2011年9月16日金曜日

「女性たちの怒り」

 リビアのカダフィ政権崩壊のきっかけとなったドキュメンタリーを観た。2月18日の民衆蜂起に繋がる伏線には何があったのかがよくわかった。
 それは、母親たちの存在である。秘密警察などに連行され、そして殺されたり行方不明となった夫や息子たちの妻や母親たちが真相究明を求めて、息の長い抗議活動をしていたことが導火線となって「リビアに自由を、カダフィ追放」というスローガンに民衆が飛びついたのである。
 もちろん、それ以外の様々な謀略的な要素も否定できないであろうが、「女性たちの怒り」が42年間の独裁政治に致命傷を与えたことに深い感銘をおぼえた。
 「雌鶏が鳴くと家が亡びる」という女性蔑視の韓国の諺があるが、「雌鶏が鳴かないと家が亡びる」に変更するべきである。
 私の家ではいつも鳴き続けているからどうにか亡びないですんでいるのかなと思いたいのだが、できれば朝だけにしてほしい。

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