2011年9月15日木曜日

「死の町」

昨日から韓国からの来客があり、付き人状態である。関空近くのホテルにチェックインして、泉州の地魚が美味しい居酒屋へと案内した。特産のワタリガニ、水なすなどに舌つづみを打ちながら、話をしていると真横からもハングルが聞こえてくる。こんな場末のB級グルメ店にまで押し寄せてくるとは驚きである。ところで、話題はやはり「放射能」である。「死の町」発言等で辞任させられた大臣には同情的である。実際「死の町」になっているのに、なぜ、マスコミは過剰反応をしているのか全く理解に苦しむようである。「放射能がうつるぞ」の発言はさておき、私も彼らの認識に全く同感である。
藤原新也がウェブマガジン上に「たとえ明日世界が滅びようと、わたしは今日林檎の木を植える」というルターの言葉を引用しながら、今回の騒動の荒唐無稽さを一刀両断にばっさりと切っていた。
今は、彼の「今、前向きに生きるコツは、頭より体を優先させることだ。こんな状況で頭ばかり働かせると、悲観の悪循環に落ち込む。抱えきれない悩みのある人がお遍路で四国を旅すると、何も解決していないのに歩くうちに悩みが軽くなることがある。心の軸が頭から体に移るからだ。体は生きようとする生理を持っている。それが『林檎の木を植える』ということだ」という言葉をしっかりと刻みたい。

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