2011年9月26日月曜日

「도가니」(坩堝)

  釜山の知人に勧められて表題の韓国映画を観た。入場料は10000ウォンなので、600円ぐらいで大画面のゆったりした椅子で楽しめる。
 2005年に韓国の障碍者(小・中)学校で起きた実話を映画化したのだが、ストーリーは学校と寄宿舎内で校長・事務局長・教師による暴行(レイプ)・暴力事件である。
 裁判では執行猶予となり、加害者全員が学校復帰を果たすのだが、司法内部の癒着、法律の不備、障碍者への差別、貧困問題等その社会的背景が詳細に描かれている。
 あまりにも重たい内容の直球型社会派映画で、なかなか憤りが収まらなかった。
 深呼吸を思いっきりしたくなり、帰路に韓国一の海水浴場である海雲台ビーチの横にある廣安里ビーチまで足を伸ばした。
  映画の最後に出てきた「世間(社会)を変えようとするのではなくて、世間が自分たちを変えられないようにしなければならない」とセリフが印象的であった。

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