2011年9月29日木曜日

「越境人」の原型

 中国朝鮮族の友人と2年ぶりにあった。慶応大学に留学して卒業後に起業して15年で携帯DVDを中心としたIT会社を経営している。
この2年間で15キロほどダイエットしたようで顔を近くに寄せてようやく彼とわかった。
日本には5万人近い「中国朝鮮族」が住んでいるといわれており、そのネットワークはどんどん拡大しているようである。
とくに、出稼ぎの単身短期滞在から家族同伴の定住型へと変化している。
中国の急速な経済発展は「朝鮮族」の生活と価値観にも多大な影響を与えていて、200万人近く住む延辺では北京、上海そして韓国へと移住して激しい人口減少を招いている。
中国国内では「少数民族」、日本には「移民」として、中国語、朝鮮語、日本語の3カ国語を駆使しながら主流社会への参入を目指すそのパワーはすさまじい。
この友人も子どもを幼稚園までは中国に送り、小学校は日本学校に、大学はアメリカという選択肢を考えている。「中・高はKISに」と投げかけたが反応はもう一つであった。
しかし支援の意志を明確にしてくれた。 彼(女)らに「越境人」の原型を見た。

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