2011年8月2日火曜日

同行取材2

 昨日の午前中は京都の介護施設「エルファ」に行った。在日1世の老人たちが日本の施設に馴染めず、孤独感が認知症等を悪化させている現実を目の当たりにして、キムチも食べられ、朝鮮民謡も歌い、そして職員とは母国語で会話ができる施設を、という一念で12年間運営されてきた鄭理事長や南事務局長のお話を伺った。
 最初は食器から蒲団に至るまで、ほとんどがもらいものからスタートして、車もエアコンのない中古車を2万円で譲り受けた。そのような努力が評価されたのか、2000年(?)には「毎日新聞福祉賞」をいただき、副賞の100万円で階段に車椅子を移動させる機器をようやく購入できたという。
 現在は日本人も含めて約90名が毎日ディサービスを利用している。
 そして地域に住む共稼ぎ夫婦の子どもたちにも放課後や夏休みなどに施設を開放して過ごせる空間を提供している。
 「ゆりかごから墓場まで」という福祉の理念を具現している人々たちの姿に韓国取材陣も胸を打たれたのか、予定時間を大幅にオーバーしてまで取材を続けていた。
 
 

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