2011年8月22日月曜日

高校同窓会

 高校時代の友人が亡くなり、「偲ぶ会」があった。「悪友」たちが40人ほど集まり、私にとっては約35年ぶりの再会となった。膵臓癌の末期だったが、一切抗癌剤を使わず、半年間で90キロの体重が45キロとなって他界した。
 「死を迎えたのではなく、今を生き抜いた」という故人の妻からのメッセージに涙腺が緩んだ。 

 参加者の半数の20名以上は全く誰かわからず、約10名は顔と名前が一致しなかった。
 お互いじっと見つめながら、名前を確認しあったときは抱き合いながら酒を酌み交わし、35年間の空白を埋めようとした。
 増えたのが皺と加齢臭で、減ったのは黒髪という50代前半の悪友達たちだが、その場ではみんなが青年の輝きを放っていた。
 帰宅して早速高校時代のアルバムを紐解いた。不思議と顔を見ただけで名前がどんどんあふれ出てきた。
 この日だけはどっぷり高校時代の思い出に浸った。
 

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