2011年7月8日金曜日

「宗派」

 某団体内で新興宗教がはびこり、幹部連中の子どもたちもその信者となるという事態にまで広がりを見せた。そして、どういうわけかそれを広めたのがまた組織の女性幹部で、表面化してからはその夫は自殺をするという事件が起きた。
 思想的統制が非常に厳しい団体内での事件だけに、その衝撃がすさまじい。
 ある意味、新興宗教団体の幹部が別の新興宗教を広めようとした「宗派」活動である。
 「信者」自身が自ら信じてきたことの虚構性と欺瞞性に気付きながらも、自らをだましだまし布教活動を続けてきたことが、今回の事件の背景にあるような気がしてならない。
 信念なり生きざまをみずから否定したりすることはなかなかできないものであるが、どこかでその間違いや問題点を正そうとバランスを取ろうとするときには、よりインパクトのある「思想」や「宗教」にかぶれやすいようである。
 そう意味ではその某団体には、まだ良心をもった健全な信者が残っているということになる。
 まずは「教祖様」を変えるところから団体の存続を図ってほしい。
 
 
 

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