2011年7月11日月曜日

梅雨と登山

 八経ケ岳(1915m)という近畿最高峰に登頂した。朝5時に大阪を車で出発して、一路奈良県の天川村まで約2時間。登山口の駐車場にはすでに4台ぐらいの車が止めてあった。
 午前中の天候は快晴で登り始めて約5時間で頂上に到着。展望は素晴らしく、大峰山系の山容がすべて見渡せる。


 この時期は「大山レンゲ」の見ごろだということで、この花を目当てにくる登山客で群生地は少し「渋滞」が発生していた。


 頂上からの下山後、最高の天気に恵まれたと思ったら「ゴロゴロ」と雷の音が鳴り出し、その40分後には雷雨となった。
 梅雨明け直後の山は雷雨が発生しやすい。30代の後半、「剣岳」の頂上間近の「カニの横ばい」という難所の鎖場で凄まじい雷に見舞われた。掴むことができるのは「鎖」だけで、それを離してしまうと数百メートルの谷底までまっしぐらという標高3000メートル近くの断崖絶壁の場所だった。回りにさえぎるものがないだけに、雷の音が耳元で聞こえ、強烈な「電磁波」を全身に感じる。そのときはさすがに「死」を覚悟した。
 前後数名のパーティは下山を始めたが、どちらにせよここに雷が落ちたら結局死を免れそうもないので、単独行の私はそのまま頂上を目指した。そして、頂上で「遺書」(家族一人一人へのメッセージ)を書き残した。
 あれから10数年の歳月が流れたが、まだ生かされているということは「悪運」が尽きていないということらしい。
 ところで問題は体重がどれだけ減ったかである。
 

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