2011年7月29日金曜日

胎動

 南北対話に米朝と続き、そして国粋主義的な中井元拉致担当相が中国で北の朝・日国交正常化大使と非公式交渉という流れが表面化した。
 アメリカの中間選挙、韓国の大統領選挙、管首相の延命策などを考えると、やはり「北」の外交カードはポイント増に繋がるという政治判断であろう。
 北はそのあたりをしっかりと見透かしたうえで、したたかにそして緻密に戦略戦術を組み立てている。なぜか、「国益」が明確だからである。
 日本の「国益」はこうだとはっきり指し示して、外交をリードする政治家が現れない限り、日本はいつまでたっても尻馬に乗るか、「バスに乗り遅れた」状態が続く。
 そう意味で民主党最後の切り札は良くも悪くも「小沢」しかいない。「中井」という「毒」をもって日本国内の「毒」を制するという発想ははたして管首相から出たものか、そうであれば管政権の寿命は延びるだろう。
 
 

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