宅急便で大きなものが送られてきた。開封すると額縁に収まった絵画であった。
5年前から「筋萎縮症」を患い、闘病生活をしている先輩からであった。どうにかまだ動く右手だけで精緻な水彩画を数十枚以上描き続けている。妻に頼み、家族の写真を移動させて一番いい場所に掲げた。
先日東京出張の際にお見舞いに行ったのだが、そのときにいつか贈るからと言っていた。(言葉が話せないので筆談だった)
添えてあった手紙にはいま声が出るように筋肉のトレーニングをしているから、すこし出るようになったらカラオケに行こうと書かれていた。
そして描かれているつつじの花言葉は「恋の喜び」である。たぶん、看病している奥さんへの気持ちを私に伝えてきたのだろう。
この先輩もナデシコジャパンしかり、伝わってくるのは最後まであきらめない生きざまである。
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